未経験からのAI転職、入口はどこに?求人8,576件を数えた

更新日: 2026-07-28

求人8,576件のうち未経験可は2,183件(25.5%)。AI関連ほど入口が広いわけではありません。開発職以外も含め、入口の場所を数字で示します。

結論:未経験可の求人は2,183件ありました

入口はあります。ただし、置かれている場所にかたよりがあります。

type.jp・Greenの求人8,576件のうち、未経験可は2,183件でした。全体の25.5%です。提示年収の中央値は525万円でした。経験者のみの求人6,393件では650万円です。

ここで1つお断りします。年収はすべて求人票に書かれた提示額です。実際にもらえる額ではありません。

この記事では「どこに入口があるか」を数字で見ます。1つの時点を数えたものなので、「増えた」「減った」は分かりません。

「AIが手伝いやすい仕事ほど未経験可」ではありません

きれいな階段にはなっていません。ここは正直に書きます。

求人の業務欄を1行ずつ読み、「生成・定型の作業」(資料作成、データ入力、テスト実施など、AIが手伝いやすい作業)が何割あるかで4つに分けました。

生成・定型の割合件数未経験可率提示年収の中央値
0%3,726件20.5%650万円
0超〜25%1,115件16.2%695万円
25〜50%1,381件22.2%600万円
50%超1,241件39.1%575万円

両端(0%の20.5%と、50%超の39.1%)の差は、数え方のばらつきでは説明しにくい大きさでした。

ただし、真ん中は上下しています。いちばん低いのは「0超〜25%」の16.2%で、いちばん上ではありません。

言えるのはここまでです。AIが手伝いやすい作業が多い求人ほど、未経験可が多く、提示年収は低めになりやすい。ただし一直線ではありません。

「AI関連なら未経験でも入りやすい」は誤りです

むしろ逆です。

  • 生成AI/LLMを求める求人1,470件のうち、未経験可は21.6%。全体の25.5%より低い。
  • MLOps(AIを本番で動かし続ける仕組みづくり)を求める求人72件では5.6%。
  • 深層学習を求める求人49件では6.1%。

MLOpsと深層学習は、事実上ほぼ経験者向けです。AI・データ職301件で見ても未経験可は17.3%、それ以外の8,275件は25.8%でした。

「AIの求人が伸びているらしいから、未経験でも入りやすいだろう」という読みは、少なくともいまの求人には当てはまりません。

入口が広いのは、AIの名前がつかないスキルでした

未経験可率が高いスキルを並べます。

スキル件数未経験可率提示年収の中央値
Excel/VBA749件34.2%500万円
Java1,480件30.7%650万円
JavaScript1,210件28.8%650万円
Docker857件27.2%700万円
Python1,598件26.2%700万円

Excel/VBAは入口がいちばん広い一方、提示年収の中央値は500万円で、この5つでいちばん低い数字です。入りやすさと提示年収は別だと分かります。

開発職以外にも入口はあります

むしろ、開発職以外のほうが広く開いています。

職種件数未経験可率提示年収の中央値
その他(非IT)819件48.4%550万円
営業・マーケティング1,759件30.1%600万円
コーポレート・バックオフィス455件29.7%535万円

3つとも、業務欄に「人が担う作業」が多いのが特徴です。営業・マーケティング1,759件では業務行の85.7%、その他(非IT)819件では79.5%、コーポレート455件では73.1%が「人が担う作業」に分類されました。

開発職だけを見て「未経験は無理そうだ」と決めるのは早いです。

求人票の見方:業務欄の「人が担う作業」を数える

やることは1つ。業務欄を1行ずつ見て、人が担う作業が何行あるか数えることです。

求人全体で多かったのは、次の3つでした。

  • 提案・顧客関係:3,163件(全8,576件の36.9%)
  • マネジメント・育成:2,791件(32.5%)
  • 要件定義・ヒアリング:2,771件(32.3%)

こうした行が多い求人ほど、代替耐性スコア(この記事の独自指標。仕事の中身が「人が担う仕事」寄りか「AIが手伝いやすい仕事」寄りかを0〜100で表したもの。50がまん中)は高くなります。未経験可の求人2,183件全体では59.8、経験者のみ6,393件では72.7でした(1件ずつの平均ではなく、まとめて計算した値です)。

未経験可の求人は、人が担う作業の比率がやや低い側にあります。だから「入ったあとに何を任されるか」を、業務欄で確かめておく意味があります。

同じ未経験可でも、AI活用の作業がある求人は10.5%高い

未経験可の求人のうち年収が書かれている2,182件を見ると、業務欄にAI活用や自動化の作業が書かれていたのは367件でした。

職種・地域・経験年数などの条件をそろえて比べると、この367件の提示年収は10.5%高いという結果でした(ばらつきを考えると6.8〜14.3%の範囲)。

ここは読み違えやすいところです。「AIを使えるようになれば年収が上がる」とは言えません。分かったのは「AI活用の作業を業務欄に書いている求人は、条件をそろえても提示年収が高い」ということだけです。どちらが原因かは、このデータでは分かりません。

同じ未経験可でも、どんな作業が書かれているかで提示額は変わります。求人票を見比べる価値はあります。

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このデータについて

type.jp・Greenに2026年7月27日時点で載っていた求人8,576件を数えたものです。

東京の求人が70.0%を占め、IT・Web業界にかたよっています。日本全体の平均ではありません。

1つの時点を切り取った数字なので、「増えた」「減った」は分かりません。

求人票に書かれた内容を機械的に分類しており、分類の誤りは全体で34.0%と見積もっています。

数え方と、このデータで言えないことは数え方のページにまとめています。

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「AIに仕事は奪われるのか」を、実際の求人データから調べたシリーズです。 気になるところから読めます。

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  • 求人検索 — 業務欄を読んで「人が担う作業」が何行書かれているか確かめられます。
  • 職種別の年収相場 — 集計の条件がこの記事とは違うため、件数や中央値は一致しません。
  • スキル別 / 地域別 / 年収帯別 / 職種転換 — 同じ求人データを別の切り口で集計したページです。

出典: type.jp・green-japan.com の公開求人情報(掲載中 5,642件、 累計 8,370件を収集、最終取得 2026-07-28)。 求人本文の転載はせず、元の求人ページへのリンクで確認できます。 本記事にアフィリエイトリンクは含まれません。 数え方と、このデータで言えないことは数え方のページにまとめています。 サイト全体の方針はこのサイトについて